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洋服の雑学・ウンチク

洋服とは

洋服といっても、日本においてはたった一世紀ほどの歴史しかありません。今では当たり前の洋服も、日本人の長い歴史から見ればここ最近の事なのです。でも、その短い期間に色々な変化をして今日に至ります。この洋服について、色々な角度から研究していきたいと思います。


洋服 昔の名残

洋服には、機能的に全く必要なかったり、形だけで実用でないデザインが多々あります。いわゆる昔の名残り(なごり)というものです。

飾りセッパ

「名残り」の代表的なものが、ジャケットの袖のボタンのところにある「セッパ」です。実際にボタンホールになっていて、ボタンの取外しができる服もありますが、大抵は形だけの「飾りセッパ」です。おそらくデザインとしての価値があるので残していると思われます。洋服というものは、実用性とデザイン性のはざまにある、面白いものだなと思います。

ハンガーループ

紳士物のシャツの襟元に、たまに見かける輪があります。これは、ハンガーループというものです。今のようなハンガーが無かった時代に、シャツを吊るすのに使われたものですが、今、これを使う人は少ないと思います。


洋服の流行

上着の袖の長さ

上着(ジャケット)の袖の長さですが、最近の傾向はとにかく長いです。長いのが好きな方は、親指の第二関節が隠れるくらいでしょうか。これの原因の一つは、海外製(特にイタリア製)の洋服が多くなった事が関係していると思われます。いわゆる大阪弁でいうところのイタモンの洋服を日本人が着ると、どうしても袖が長くなってしまいます。体形の違いですので、いたし方ありません。また、お直しをするにしても、袖口のあきが無くなってしまうほど短くはし難いものです。結果、少し長めのものを着る人が増えてきているのではないでしょうか。
昔の文献や、テーラーさんのお話を聞くと、袖口からシャツが少し見えるくらいが正統派の着方であり、洋服の仕立て方です。どちらにせよ、流行というものは次々に変っていきますので、今後はどうなって行くかは神のみぞ知るということでしょうか。


ボタンの付け方

バツ(×)の形に釦(ボタン)を縫い付けるのが流行っています。一昔前は、縫い目が二本並ぶように(‖)縫い付けていました。どちらが良いとは言い切れませんが、さほど大きな差はないので、見た目の問題でしょうか。デザインの一つですね。実用性だけで言うと、二本並ぶように縫い付ける方が良いと思います。

(四つ穴の釦で、手縫いの際のお話です。バツは見方によっては、クロス/十字(+)かもしれませんね。)


洋服についての疑問

セーラー服

日本の女子学生は、何故セーラー服を着てるのでしょうか? セーラー服というと水兵さん、すなわち海軍の兵隊の軍服です。そして、本来男性が着る服です。いわゆるメンズです。こんな筋違いに思われる服を、何故、彼女達は着せられているのでしょうか?

これは、今後の研究課題です。知ってる方は教えて下さい。


パンツ

普段私は、いわゆるズボンなどのボトムを総称して「パンツ」と呼んでいます。また、年齢の若い人ほど「パンツ」という言葉を使っています。 しかし、「パンツ」という言葉に抵抗がある人もいます。特に年配の方は、パンツというと下着というイメージが強いらしく、なかなか受け入れてくれません。そして、パンツという言い方がおかしいと指摘する方もいらっしゃいます。

ところが不思議な事があります。そのような方々も、綿パン、ジーパン、短パンという言葉は平気で使われています。これらの言葉の後ろに付いている「パン」は、パンツの省略形です。これはご本人はお気づきなのでしょうか? 怖くて聞けませんが、、、、、。

パンツとは下着の事で、昼間から大きい声で言うのは恥ずかしいという方も、その省略形の「パン」ならOKという事でしょうか??それとも、知らぬまに使っているのでしょうか? 謎は深まるばかりです。怖がらずに聞いていけば良いのですが、、、、、。

どちら様か、アンケートを実施して頂きたいものです。



このコーナーは、四半世紀にわたり洋服のお直しの仕事に携わる木津屋治郎兵衛が、仕事の合間に創っていこうとしている、のんびりとしたページです。また、管理人自身の勉強も兼ねています。


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